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2011  06:33:00

フォースとともに

きょうは"The Disappearance of the Universe"をお休みして、気分転換に軽いタッチの本をご紹介します。映画の本です。

この本は数年前に出版されたのですが、残念ながら現時点では日本のアマゾンには出てきませんでした。

著者のStephen Simonという人は、映画プロデューサーで、スピリチュアル・シネマサークル というメンバーシップ制でスピリチュアル系映画のDVDを配信するサイトの運営もしています。本書を書くきっかけになったのは、『神との対話』の著者で知られているニール・ドナルド・ウォルシュに促されたからだそうです。

本書のタイトルは、映画『スターウォーズ』でジェダイがよく口にしていた"May the force is with you"という台詞から来ています。本書のタイトルを訳せば「フォースとともに」というところでしょうか。

映画好きの人が楽しめる本だと思います。著者の目から見てスピリチュアル的メッセージが含まれたと思われる映画をリストして、そのメッセージを解読しています。もちろん、先の『スターウォーズ』もリストに入っています。著者がプロデュースした映画(『ある日どこかで(Somewhere in Time』と『奇跡の輝き(What Dreams May Come』)も入っていて、こちらは映画製作の背景説明があって映画の舞台裏が分かり面白いです。

映画は10のジャンルに分けて列記されています。ざっと見たところ、SF系の映画が割と顔を出していますね。

最初のジャンルは現実と時間。『マトリックス(The Matrix)』は、わたしたちが住む世界が現実かどうかを問いかけていますし、同じ内容を扱っているのが「13F(The 13th Floor)」で、これは「マトリックス」ほど知られていません。『ビューティフル・マインド(A Beautiful Mind)』も実在の数学者の半生を描きながら、わたしたちが果たして現実の世界を生きているのか幻想の世界を生きているのかを問うています。『バニラ・スカイ(Vanilla Sky)』の特筆すべき場面は、バーで正気を失いかけている主人公のデヴィッドに、見知らぬ男性が近づいてきて「あんたは自分で作り上げた世界に住んでいる」と言ったのに対して、デヴィッドが

"Well, if that's true, I wish all these people would just shut up!"

と返したとたん、バーにいる人がみな黙ってデヴィッドを見つめるというところです。著者に言わせると、各自が自分の現実を作っていることを、映画でよく表現したものということです。わたしもこの映画を見ましたが、現実と幻想の境が分からない不思議な映画で、インパクトが大きかったです。その他にもあまり知られていない映画もあり、一度見てみたいと興味をそそられました。このジャンルにはタイムトラベルを扱った映画も幾つか含まれています。

2番目のジャンルはビジョンのあるアドベンチャー。どういうことかと言うと、まだ遭遇したことのない世界や未来を恐れずに、希望と夢を与える映画です。もちろん、ヒーローは克服不可能とも思われるチャレンジに遭遇するのですが、それでも最後に希望を残す終わり方をしているものが多いです。このジャンルの代表作は、『2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)』です。

3番目は天災と暴動。このジャンルの映画は、環境破壊や暴力といった人間の破壊行為への警告です。『チャイナ・シンドローム(The China Syndrome)』『ポストマン(The Postman)』など。

4番目は死後の人生。このジャンルのメッセージは、死を恐れず、その先に美と愛も見い出せるという希望を与えてくれるものです。『シックス・センス(The Sixth Sense)』『ゴースト/ニューヨークの幻(Ghost)』などが入ります。

5番目はコメディー。コメディーは、製作が一番難しいそうですよ。スタントがいま一でも、ドラマチックなスピーチが迫力にかけても、他のところでごまかせるけど、コメディーになると、ジョークが決まらなかったらお話にならないということで。なるほどねぇ。風刺的な映画もこのジャンルに入っています。『博士の異常な愛情(Dr. Strangelove)』『ドグマ(Dogma)』など。

6番目はエイリアン。エイリアンには友好的なのとそうでないのがありますが、友好的な場合は、エイリアンを同胞と見て彼らから学ぶことが多いというメッセージで、非友好的な場合は、これがきっかけで国や文化を超えて人類が一つになるというメッセージ。『インデペンデンス・デイ(Independence Day)』『E. T.』など。

7番目はEnhanced Powers and Sensibilitiesとなってますが、能力と知覚の高まりかしらん。人間は能力の3~5%しか使っていないとよく言われることですが、このジャンルの映画は、ヒーローがある面で人よりも優れた能力や知覚を発揮するときに周囲がどう反応するかを描く一方で、自分の内に宿っている素晴らしい力と愛に目を向けることの大切さを強調しています。『パウダー(Powder)』『アルタード・ステーツ 未知への挑戦(Altered States)』など。

8番目はTube Fearで、ブラウン管の危険かしら。要するに、テレビの与える影響の恐ろしさを描いた映画で、『ネットワーク(Network)』『トゥルーマン・ショー(The Truman Show)』が入ってました。

9番目は天使。人間は昔からスピリットや天使に魅了されていましたが、それを扱った映画は、『素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)』『シティ・オブ・エンジェル(City of Angels)』などです。

そして最後のジャンルが愛の力。でもこれには宇宙の愛も入っています。たとえば『キャスト・アウェイ(Cast Away)』で、孤島での4年間の生活から戻ってきたとき、チャックは元フィアンセと再会しますが、彼女はすでに結婚して子供もいるため、チャックと一緒になることはできない。それで二人は別れるのですが、チャックは行くあてもなく、一つだけ開けないで取っておいたパッケージを4年のちに配達します。ちょっと思わせぶりな希望を持たせる場面で終わりますが、これは先のパッケージに関係しています。ときにうまく行かないと思われることがあっても、いつも導かれ守られていることを信じられたら、最後にはちゃんとうまく行くようになっているというのがこの映画のメッセージなのですって。そうだったんだと納得し、うれしかったです。

何かいい映画を見たいと思ったとき、本書がよいガイドブックになると思います。

きょうの画像は私立探偵になった猫です。
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3 Comments

yoko  

お返事ありがとう!

クリストファーとロビンの友情話は
私も昔なにかで読んだことがあります。
素敵ですよね。

昔、私はリヴァーフェニックスの大ファンでした。
最近になって彼の幻の遺作が出てきて
こないだ観たんですけど
そこからまた彼の作品がみたくなってきました。

私も年末年始に懐かしい映画とか
みたかった映画とか、たくさん観るつもりです。

そうですね、外国人が日本を気に入るというのも
わかります!やっぱり綺麗だし。

私はアメリカにいた時に
ハーバルエッセンスを使って
髪はパサパサになるし
お肌もカサカサになったのを覚えてます。
日本の製品はやはりクオリティー高いですよね!

長々失礼しました~

2014/11/21 (Fri) 13:13 | EDIT | REPLY |   

ぴーちくばー1223  

Re: 今日はコメント2回目です、すみません(笑)

え、そうなんですか。うれしいです。

わたしは一度しか観てないのですが、
かなり印象に残ったのを覚えています。
Yokoさんがそう言うから、ホリデーシーズンにでも
また観てみようかな。

クリストファーリーブと言えば、
先頃亡くなったロビン・ウィリアムズとよい友達だったそうで、
二人の友情の話をどこかで読んで感動しました。

2014/11/20 (Thu) 14:34 | EDIT | REPLY |   

yoko  

今日はコメント2回目です、すみません(笑)

Somewhere in Timeが出てきたので
ついついコメントしてしまいます。

私の好きな映画トップ10のうちの1つです☆
このタイトルの曲まで作ったくらいです。
何回みても素敵な映画ですね。
クリストファーリーブが素敵すぎます。
周りは誰も知らない映画なので
ここで発見して嬉しく思いました!

2014/11/19 (Wed) 21:48 | EDIT | REPLY |   

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