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2011  07:05:33

熟年のロマンス

Don't Ever Give Up on Love: True Stories of Senior Romances の続きです。

本書では、熟年というか、老年に入ってから第二、第三のロマンスを見つけた人たちのことも書いてあって、わたしにはまだ遠くのことだから、へえ~、なんて感心してますが、また、70代でも80代でも大丈夫と分かって嬉しい。ジェリーやボブも、長年連れ添った奥さんに先立たれて、第二のロマンスを見つけたのは70代です。

オンラインデートで注意することや、成功例も載っています。

ロンの話は小説なんかよりすごい! 生い立ちも並み以上の苦労をしてるんですが、最初の奥さんが、新しい職場の初日に銃で撃たれて帰らぬ人となり、二番目の奥さんは、"I love you more"なんて、どっちがよけいに愛しているかの競い合いをするほど仲がよかったのに、ある日突然、離婚して欲しいと言われる。娘たちが奥さんのスーザンと家を出て行くのを見るのは、それは胸が張り裂けそうなほど悲しかった。かなりの打撃を受けました。やがて少しずつ立ち直り、好きだった水彩画を始め、match.comというオンラインデートに登録。さまざまな女性とデートをしたけど、どれも2度目のデートに結びつかない。それが6年目に、ニーリーという女性と出会い、最初のデートのときから意気投合し、やがて結ばれる。もちろん、ニーリーの方のそこにいたるまでの経歴も載っています。

卒業後半世紀もたったあと、高校のクラス会で再会、結ばれたケースもあれば、こんなケースもあります。香港で知り合った2組の夫婦が家族づきあいをしていたのが、香港返還で、一組はスペインで、もう一組はスコットランドでリタイアすることに。ところが、それぞれの夫婦の片方がガンで亡くなる。その後も、残された方同士で音信を続けていたのが、何年か後に、ある機会に再会することになり、交友関係を深め、やがてロマンスに。

マリアンとジョンは、長年連れそった伴侶を突然失い、生きる希望もなくなっていた。二人は、伴侶に死別した人たちをサポートするグループで知り合う。どちらも相手に対する関心はなかったし、サポート・グループもやがて解散。ところが、三ヶ月後、グループのメンバーのホームパーティーで再会。マリアンの最近の不注意による事故が自分に自殺願望があるせいではないかという話を小耳にはさんだジョンが、そんな話は聞きたくないと言ったのがきっかけで、交際が始まる。もちろんハッピーエンド。

筆者は言います。自分が愛されるに値する人間であると信じ、自分を高く評価するように。自分に自信がなかったり、卑下したりしていると、どんなに外見(着ているものを含めて)がよくても、目の動き、動作などから相手に伝わり、そのように扱われる。また、幸福とは自分の心の状態のことで、これは他人に頼ることはできない。自分を愛し、人生を楽しんでいると、おのずと自分の価値が実感でき、他人もあなたの価値を認めるようになる、と。

そして、孤独は一時的なものだと常に自分に言い聞かせ、人との交流があるような状況に身を置き、知らない人にも話しかける努力をし、こちらから心を開くように。また、その人の過去によって相手を判断するのを避け、時間をかけてよい関係を育み、バランスの取れた生活を送り、一人の時間も楽しむこと。プラトニックやカジュアルな関係も決して除外することなく、新しいスキルを学び、楽しい思い出をいつくしみ、Keep on Dancingと励ましてくれます。

確かに、熟年になると、離婚や死別で孤独を味わう状況に出くわすことがあるでしょうし、新しいロマンスを見つけるのも、過去のお荷物があったり、若い人と違って自分が固まりすぎて柔軟性に欠けることがあって難しいこともあるでしょうけど(そこのところをほぐすのが課題でしょうけど)、それであきらめちゃダメなんですね。でも逆に言えば、そうしたことを乗り越えてのロマンスは、心で結ばれた深いものがあるし、本書の実例はどれも心温まる話で、熟年ならではの落ち着いた結びつき、そして、仕事や子供の世話から解放されて、二人の独立した人間が本当にパートナーシップを楽しむという、いいんじゃないかしら。
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