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2017  09:27:48

人生のすべては自分の信念が元になっています

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今回はこちらの書からです。

バリ島で旅が終わりに近づいたころ、主人公が日本の首相も癒したという有名な賢者に会いに行くところから話が始まります。主人公と賢者との会話、賢者の教えを考察する主人公が大切なレッスンを学んでいくという短い小説の形を取っています。英語も平易で読みやすいですよ。

賢者にどこが悪いのかと聞かれたとき、ただ好奇心で賢者に会いに来ただけで体のどこも悪くなかったので、気恥ずかしい思いで'checkup'に来たのだと答えます。健康診断ですね。賢者はその奇妙な答えに何の反応も示さず、主人公を寝かせて、体の各所を触診していきます。全体に心地よい触診でした。

ところが、足のつま先に来て、まるで拷問のように、これまで感じたことのない強い痛みにうめくことになります。賢者はただ親指と人差し指でつま先をはさんでいるだけなのですが。そして、"You are an unhappy person"とまるで診断を下すように言いました。

この後の二人のやり取りで、賢者の単刀直入な質問の仕方がなかなかよいです。主人公が避けないで、正直に答えなくてはならないように仕向けるところが。

自分に対する信念が現実になる


最初に賢者から教えられたことは、他人は、自分が自分のことを見るように、こちらを見る傾向にあるということです。英語にすると、
Others tend to see us as we see ourselves.

そして、ちょっと実験をしてみようということで、賢者は主人公に目をつぶらせ、自分がとてもハンサムで女性の関心をひくほど魅力的だと信じ、クタビーチを歩いているところを想像させます。そして、どんな風に歩いているか、顔の表情はどうか、女性たちは主人公をどんな風に見ているかと説明させます。

自信があり、リラックスして、歩いている。背筋を伸ばし、まっすぐ前を見て、口元が微笑んでいる。女性に印象を与えているのは明らか。

彼女たちは、主人公の胸や腕の筋肉をどう思っているかという質問には、"they're not looking at those." 女性が魅力を感じるのはその人の発散するものです。それは、自分自身について信じていることで、長所でも短所でも、それを投影するように行動し、常に他人に示しています。たとえ、マインドが想像したものでも、他人にとってそれが現実として映ります。そして、自分にとって現実になるのです。

Practically everything you live has its origin what you believe.
事実上、人生のすべては自分の信じることが元になっています。

別の実験。今度は、自分が他人から見て退屈で面白くない人間だと思い込んでいると想像します。そうすると、同僚と一緒に食事をしていても、口数が少なく、無理に会話に入ったとしても、相手を退屈させないように、早口で内容も十分説明しないので何の印象も与えず、別の人が次にしゃべり出して話題を変え、自分の言ったことはみんなから忘れられるということに。

自分に対する信念が出来上がる過程


ポジティブやネガティブにかかわらず、どうやって、自分に対する思い込みが出来上がってしまうのでしょうか?

よくあるのは、子供のときに、親や学校の先生といった自分から見て信用できる人たちから、自分について言われたことや、彼らの自分に対する態度で感じられることを信じるようになる場合です。

次に、人生のある経験から、自分の知らないうちにある結論を引き出して信じ込む場合です。かなり単純化された例では、赤ん坊の親が赤ん坊が何をしてもほとんど気にかけないという場合です。赤ん坊が泣いても、さらには泣き叫んでも、何もしなかったとします。また、赤ん坊が笑っても、親は何の反応も示しません。

次第に、赤ん坊は自分が何をしても外界には何の影響も及ぼさないと感じるようになります。このままいくと、成長してから、すべてにおいて受身で、自分が何かを求めていても他人に働きかけようとしないし、友人が状態を変えるために行動を起こすことを促しても何もしようとしません。アドバイスした友人はあきれてその人を辛辣に批判することでしょう。

こうした思い込みは、子供のときだけでなく、大人になってからもプログラムされてしまうことがあります。それは、強い感情を伴う経験をしたときです。トラウマですね。

自分の信念に固執する理由


主人公は翌日、また賢者に会いに行きました。ある宿題をもらっていたのですが、なぜやらなかったかという言い訳に、疲れていたからだと言うと、賢者から返ってきたのは、"Even if you lie to others, at least don't lie to yourself." 「他人に嘘をつくとしても、自分にだけは嘘をつくな」ということですが、主人公は驚いて"Excuse me?"と聞き返します。

「何を恐れているのかい?」と優しく問う賢者。「宿題のためにそこへ行ったら、何を失っただろうか?」

賢者の的を付いた聞き方に感心してしまう主人公。しばし沈黙してから答えます。すると、賢者は"you were afraid to lose your illusions"(自分の幻想を失うのが恐かったんだね)と言い、主人公は改めてそれが本当であることに気づきます。

人間というのは、自分が信じていることに執着してしまうということ。真実を求めているのではなくて、ただある種の安定を求めて、自分の信じていることとつじつまが合うように、何とか自分の世界を作り上げるのです。それで安心が得られるので、自分の思い込みにしがみつくのです。

するどい! 

自分の信念が人生に与える影響を発見する


外から入ってくる情報だけでなく、内からの情報量も多いので、マインドは選別をしなければなりません。この選別の方法は、その人の信念に基づいて行われ、その人独特のものです。

これについても、実験がありました。たとえば、「世の中は危険なところだ」という信念があった場合、今この時点で、どんなところに焦点が行き、どんな情報を受け取るかと想像してみるのです。今度は「世の中はフレンドリーなところだ」という信念がある場合を仮定して、同じことを実験します。おなじ環境にあっても、信念が違うだけで、体験する世界はまったく正反対になります。

わたしたちは、自分や他人について、他者とに関係について、わたしたちを取り巻く世界についてなど、あらゆることについて信念を培ってきました。誰もが数え切れないほどの信念を持ち、人生が動かされています。

確かにある信念は他の信念よりも都合がよいことはあっても、ひとくくりにどれがポジティブでどれがネガティブかとは言えないそうです。どの信念にも、益をもたらす面と限界の面を持っているからです。

大切なことは、自分が何を信じているかを認識し、それは信念に過ぎないことに気づき、そして、その信念が自分の人生にどのような影響を及ぼしているかを発見することです。そうすれば、人生を生きて行く中で多くのことが見えてきます。



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3 Comments

Natsumi  

No titleTo ぴーちくばー1223さん

仲間同士だなんて、嬉しいです!
宇宙のしくみに気付いて実践しているもの同士、こうして繋がれて励みになります。
これからももちろん足繁く遊びにます♡

2017/02/24 (Fri) 09:34 | EDIT | REPLY |   

ぴーちくばー1223  

Re: 目の前のすべては信念が映し出されていますよね

Natsumiさん、

わあ、嬉しいです。ありがとうございます。
そう、結構、時間がかかるのですが、こうやっていただくメッセージに励まされて続けています。
もともと、自分のために始めたことなんですが、共有して喜んでもらえると嬉しいです。

Natsumiさんのサイト、訪問しました。素敵ですね。わたしには出来ないことですので尊敬いたします。
でも、お役に立てて光栄です。それに、なんか仲間同士のような気分で楽しいですね。

また、遊びに来てくださいね。

2017/02/22 (Wed) 09:34 | EDIT | REPLY |   

Natsumi  

目の前のすべては信念が映し出されていますよね

ハンナさん、はじめまして!
数年前からこちらのブログを拝読しています。(Trinityの記事も♪)
英語の本を読んで自分に落とし込んで和訳して書いて行く作業は、結構時間も精神力も必要なことじゃないでしょうか。いつもありがたく読ませてもらっています。

特に、この記事にとても助けられました。
http://spiritualbooks.blog133.fc2.com/blog-entry-256.html

そっか!エゴってそうだよね!ってものすごくしっくりきたのです。
私のクライアントさんに説明するときにも、ハンナさんのこの記事のリンクをお送りしたり、英語が大丈夫な人には本を勧めたりしています。

ずっと前から、このブログを書き続けてくれているハンナさんにお礼を言いたかったのですが、恥ずかしくてなかなかコメントを残せませんでした。でも、今回のこのポスト、信念が人生を作っている、を読んで、本当にそうですよね!!と言いたくて、思い切ってコメントしています〜。

これからも更新楽しみにしています♡

2017/02/22 (Wed) 06:04 | EDIT | REPLY |   

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