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2017  07:17:50

自分や他人のアイデンティティを取り違えると自由を失う

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本書はまだ読み始めたばかりですが、印象の新鮮なうちにご紹介します。



いかにして自由に生きるかのヒントが盛り沢山のようですよ。第1章には、自由を阻むtrap(落とし穴)が列記されています。

まず、"The Identity Traps"です。これを適当な日本語にするのが難しいので、内容から見ていきたいと思います。このトラップには次の2つがあります。

(1) the belief that you should be someone other than yourself.
(2) the assumption that other will do things in the way you would.


一番目は、自分とは違う誰かにならなければいけないという思い込みですが、これによって、世間で認められた型にはまった生き方をしようとして、自分特有の望みや感情、目標を除外し、自由を放棄してしまいます。

二番目は、他の人も自分と同じように行動するだろうという仮定です。他の人が、自分と同じような考えや行動、感情を持つと仮定するとき、相手に対してその人でない行動を取るように期待してしまいます。

人はそれぞれ異なる環境、文化、経験を背景に持っていて、考え方も感じ方も違うということを押さえておくのは大切ですね。そうすれば、人に対する許容力が大きくなると思うのです。偏見や差別といった問題もなくなると思います。

人生は決断の連続ですが、著者は決断には2つのタイプがあるとしています。

一つは"a positive decision"で、沢山ある選択肢の中から自分の幸福度が最大になるように選択するものです。簡単な例では、映画に行くのとフットボールの試合に行くのとでは、どちらが楽しいだろうと考えて選択します。

二つめ"a negative decision"で、沢山ある選択肢の中から、自分の不幸の度合いが最小になるように選択するものです。一つの例は、屋根の漏れをそのままにするか、修理のために貯金を使い果たすか、どちらの方が不快度が低いかを考えて選択します。

自由な人は大半の時間を"a positive decision"に費やすのですが、大抵の人は二番目の"a negative decision"に時間を費やすことが多いと。

そうすると、心の底からの満足感や自由は夢物語に過ぎないと信じ込んで、しだいに妥協点が下がっていきます。満足度の低いところで甘んじる。そこから抜け出す道があると教えてあげても、そうするためにもっと不快な目に合うだろうという事しか見えなくなるのです。

ここから抜け出すには、先の一番目の"The Identity Traps"につながるのですが、結局、自分の人生は自分で決めるということです。何となく親や周囲から期待されたことを選択するというのは、よくありますよね。聞くところによると、ミレニアムの子供たちは自分のやりたくないことはやらない傾向にあるようですが、古い世代はこうしろと教え込まれたことをしようとしますね。そして、自分が本当は何をしたいのかを見失ってしまう。

何となく親や目上の人たちの期待に添うように動くのは、波風を立てるのを避けている場合があります。上の"a negative decision"に当てはまりますよね。社会や宗教、文化的なプレッシャーもあるでしょう。

これを乗り越えて、自分の人生を生きるのは、何が一番自分が喜ぶことなのかを知る必要があります。'self-exploration'、自己分析です。このやり方は後で説明してくれるようです。

また、家族のメンバーが自分の期待するように行動してくれないと不満に思ったり、無神論者にキリスト教を受け入れさせようと思ったりするのは、二番目のトラップに陥っています。お気に入りの人に嫌なところを見つけたりすると、よい所だけはそのままで、嫌な部分が変わってくれないかと思うのも二番目のトラップです。

でも、どんな人も自分の知識と信念に基づいて行動しているわけで、こちらがどうこういう筋合いではないと割り切ることです。そして、相手を変えるのではなくて、どの人とどんなお付き合いをすればよいかを考える方にエネルギーを使いたいです。




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