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2016  06:13:56

トラウマには心理療法よりも脳科学によるアプローチ

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前回の続きでThresholds of the Mindです。

ストレスがマインドの限界値を越えたとき、変化のプロセスが始まるということでした。限界値に達するまでは、それまでのやり方で動いています。環境からのインプットを処理できなくなって始めて、次のレベルへ発展する機会が訪れます。そういう意味で、限界値は成長点とも言えるのです。

ところが、この限界値が低くて、少しのことにでも動揺してしまうという人がいます。著者の見解では、成長期にトラウマを経験したりすると、限界値が低いままで発展が困難になっているのではということなんですね。実際にさまざまな研究結果もそれを示唆しているそうです。

幼い頃のトラウマ、あるいは大人になってから受けた強い精神的障害によるPost Traumatic Stress Disorder(PTSD)【日本語で言う心的外傷後ストレス障害】で、ストレス過敏になると、少しのことでも脳と体にカスケード的に化学反応を引き起こす回路が形成されてしまうようです。

なかには、幼い成長期に受けるストレスは、その後に受けるストレスよりも損害が大きいという研究報告もあるということでした。

ここで、著者は、精神的障害に対する従来のアプローチの限界を論じていました。

従来のアプローチは、潜在意識に押し込まれた感情を意識にのぼらせ、もう一度体験させて手放し、癒すという方法ですが、その過去の経験がトラウマによるものであれば、経験あるセラピストによって慎重に行われなければなりません。下手をすると、追体験でトラウマを繰り返させることにもなり兼ねないと。

だから、ホロシンクによる限界値を上げる方法の方が効率的だと言っています。まあ、宣伝ですね。

でも、言っていることは当たっていると思うのです。従来のセラピーのように、問題に焦点を当てていては、なかなか飛躍できないと思うのです。身近の経験を省みても分かります。

たとえば怒りという感情です。その怒りを覚えたときの状況を思い返せば思い返すほど、ますます怒りが増してくるというのは経験済みです。過去の嫌なことを思い返すと、その感情とともに、そのときの記憶を反芻することになって、ますます、記憶がしっかり刻まれてしまいそうです。

それよりも、ホロシンクの他にも脳の回路を変えるプログラムがいろいろ出ていますが、そちらの方に興味があります。一つ一つ過去のお荷物を手放していくよりも、自分のシステムをアップグレードすれば、以前のバグが解消される感じですね。

Appendixでは、neuroscience(神経科学)の研究の詳細がありました。ホロシンクは、バイノーラルビートという二つの違う周波数の音を左右の耳に聞かせることで、その周波数の差に脳波を同調させるentrainmentというテクノロジーを使っています。

こうして、脳波をアルファ波やシータ波、デルタ波に同調させると、エンドルフィンが分泌され、学習や記憶の能力が高まるそうです。また、アンチエイジングに効果のあるDHEAやメラトニンの分泌も促されるという興味深い研究結果もありました。



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1 Comments

ぴーちくばー1223  

Re: タイトルなし

koroさま、応援のコメントありがとうございます。
忘れないためにと書き留めておこうとやり始めたブログですけど、
そう言っていただけるととても嬉しいです。
マイペースで続けていきますのでよろしくお願いします。

2016/08/20 (Sat) 03:32 | EDIT | REPLY |   

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