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2016  08:05:57

クンダリーニヨガとインドで学んだことー"Heart of Miracles"から

原書:Heart of Miracles: My Journey Back to Life After a Near-Death Experience

前回の続きです。

体の自由が効かないことで追い詰められていたKarenは、妹に薦められて両親のいるバージニア州からカリフォルニア州に向かい、ロスにあるGolden Bridge Yogaというところで、クンダリーニヨガのクラスを受けます。

クンダリーニヨガの効果


インストラクターはいろいろ説明したあと、お経のようなものを唱え始め、生徒たちも一緒の唱えます。Karenの体は軽くなってきました。始めての体験で、合唱する声の振動が体を振るわせるような感じだったそうです。

クンダリーニヨガは、いわゆるヨガとは違うのですってね。体のフィットネスというよりは、細胞や水分の振動を変えて癒すという古代の手法だそうです。

呼吸パターンによってプラーナ(気)を動かし、ヨガのポーズや動きを繰り替えして体のエネルギーフィールド(オーラ)を開きクリアにします。そうしておいて、チャントで意識状態を変える。おもしろそう、やってみたいですね。

このチャント、あるいは祈り(お経?)は、いくつか種類があって、それぞれ目的があります。さまざまなネガティブな思いが体の細胞から解放されて癒されるようです。cellular memory(細胞の記憶)って、こういう事だったんですね。以前にYogaの雑誌で読んだことがあるのですが、ヨガのポーズをしているうちに泣けてくることがあるそうです。その後、心が軽くなり体の調子もよくなるそうですよ。

手術の傷跡も40日間のクラスでまったく目立たなくなり、体を動かすのも耐久力も大きく向上しました。さらに、病気にもかからなくなりました。以前は免疫低下で、次から次に新しい病気にかかっていたというのに。

インドに来たけど


ヨガスタジオにインドでのセミナーのパンフレットがありました。おもしろそうだけど、長時間の空の旅とインドの食事や環境が体によいかどうか危ぶまれるし、両親は娘に仕事を探してまた元の生活に戻るのを願っています。インド行きは到底無理と思っていました。

ところが、シンクロのようにインドに関することが目につくようになり、ある朝、自分はインドへ行くんだと感じます。英語だと"I know ~"なんですけど、頭で考えて結論するのではなくて自ずと分かってしまうという感覚ですね。こうして、両親には内緒で妹や友人の助けを借りて計画を進めました。

インドに着いてから、セミナーが行われる場所に行くのもいろいろ大変でした。Rishikeshという街に着いてみると、あまりの貧困と悲惨な有様に心が沈みます。アシュラムで案内された部屋は、窓ガラスのない窓、あちこちがカビにおおわれている壁。最もおぞましいのは浴室です。下水路はむき出しで、流しやトイレ、壁に血のはねた跡が。

即座に別の部屋に変えて欲しいと願い出ますが、この部屋しか空いていないと言われます。別金で払った緑色のプラスチックの椅子に座ると涙がこみ上げてきました。ヨガスタジオでスピリチュアルの先生たちが言った言葉が思い出されます。困難な状況に陥ったとき、

What's the lesson here? What am I being taught?

と自問するようにというものです。「自分の魂は、成長するためにこの旅を選んだのだろうか」と内省してみます。いずれにしても、誰もここに来るように強制しなかった。自分の意志で来たのだから。

考えてみたら、こうして生きているだけでもラッキーだし、両親の家にいなければならないのは嫌でしようがなかったけれども、両親と住めるというのは、もっとラッキーなことだったんだと考え始めます。今、わたしが学ぶレッスンは、与えられたものに感謝することだ。ベッドに丸まって横になり、服も着替えないで震えながら、"I am lucky"と繰り返すKaren。

インドで学んだこと


セミナーには、世界中からさまざまな理由で年齢もキャリアも立場も違う人々が来ていました。でも共通点が一つあります。みんなどうしても参加せずにはいられなかったということです。

マインドについての講義で学んだことは、わたしたちの精神状態はポジティブ、ネガティブ、ニュートラルの3つあり、ヨガ行者は、ポジティブにもネガティブにも偏らず、ニュートラルの状態を目指します。

With the freedom of neutrality, a person can stay centered and view events objectively. From the unbiased standpoint, we may be less emotionally attached and can then make a better decision.

中道の精神ですね。この状態は、感情に支配されないから自由で、客観的に物事を捉え、よい判断ができます。

ヨガやチャント、瞑想は、"life force(生命力)"の動く速度、つまり波動を上げて人間の身体に影響を与えることができるということも学びました。これは、Karenが最も知りたかったことです。生命力の波動は、自分が摂取する食物、吸っている空気、考えていること、生活のストレス、耳にする音楽、自分が選択して受け取るメディアにも影響を受けます。

カルマについても興味深いことが。カルマはわたしたちの額に書かれているようなもので、それを成就させるように人や状況を引き寄せるみたいですね。カルマは一種の電磁波、波動だということです。でも、決定的ではなくて、瞑想、呼吸法、チャントを通して、ネガティブな振動を上げることができます。

そして信念がスピリチュアルのレッスンで最も大切なことの一つであること。意図を現実化させる燃料のようなものです。

We imprint the energy field and we literally think or believe it into being. Faith is the ingredient that will get us across the threshold from "hope" to "it happend."

わたしたちは、エネルギー場に(意図を)刻印し、それを考えたり信じることで文字通り現実化させます。わたしたちが敷居を飛び越えて「希望する」から「すでに起きた」に移行させるのが信念という要素です。

インドで癒されたこと


アシュラムでの生活に慣れてくるにつれ、悲惨と思われた環境に対するショックが和らいできました。早朝4時から6時という、周囲がまだ目覚めていない静けさと神聖な空気に包まれた時間帯の瞑想がいいみたいですね。

Rishikesh(リシケーシュ)という聖地のためか、瞑想をしていてエクスタシーの状態に入るというこれまでにない体験をしました。自分や周囲の人たちが白い光で輝いているのを感じ、別の時空間へ行くという。瞑想は、自分自身と充実した時間を共にする方法だと言います。

毎日、朝、目覚めて幸せを感じる。"naturally, weirdly, organically happy"ですって。おそらく、わたしたちの自然の状態は、ハッピーなんでしょうね。幼い子供たちのように。

インドでは、心が清められ、精神的に軽くなりました。心配事も、"aarti"という火の祈りの儀式で重荷を燃やすように、煙となって消えていきました。

再び


インドからアメリカに戻ってきて、クンダリーニヨガと瞑想を教えることでサービスしようと決めました。自分のスタジオを持って、傍らに健康食のカフェとDVDもと夢はふくらみ、ここ数年感じていたなかった情熱が沸き起こってきます。

そんなある夜、携帯の鳴る音で目が覚めました。ところが、そのビーッと鳴る音は、携帯からではなくて、胸に埋め込まれたICDデバイスからだと分かります。デバイスが故障して感電するのではと思うと恐ろしくてたまりません。

ERではICDデバイスのことが分からないのを知っていたので、朝8:30まで待って、エキスパートの医師に電話して、ドクターのオフィスに向かいます。ICDデバイスは、大静脈にワイヤーを通して心臓の筋肉に装着させているのですが、そのワイヤーが折れているためアラームが鳴ったというのです。ワイヤーが切れて大静脈を突き刺せば、大量出血で数分で死に至ります。だから、折れたワイヤーは手術して取り除かなくてはいけません。

こんなことが起きるなんて、怒りがこみ上げます。あれほど苦労して築いたよいエネルギーがすべて蒸発していくように感じられました。でも、前のように底知れない絶望に自分を落としめるようなことはしませんでした。そして、自分にこう言い聞かせます。

You are looking at this the wrong way, Karen. This is a test.

今回の危機には、ヨガ、瞑想、ポジティブ思考といったツールを使い、宇宙の導きの力につながるようにしました。

こうして、また手術を受けることになりました。

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