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2015  07:03:54

こんな思考に占領されると知能が失われるーChoose Yourself

前回の続きで、"Choose Yourself!"です。

本書に"How to Be Less Stupid"というタイトルの章があるのですが、人間の頭脳は放っておくとくだらない思考で一杯になり、知能を落としてしまうということが面白おかしく説明されています。著者自身の体験から書かれているのですけど、よく分かるんですよね。誰でも経験するようなことだと思います。

頭を占領する思い


頭を一杯にしてしまう思いとは、心配、罪悪感、パラノイア、恨み、不満などです。

たとえば、著者は、90年代に、ウェブサイト製作の仕事を取るために、デモのCDを作り、ある会社の重要なミーティングに出席しました。ところが、そこの会社のコンピュータはWindowsで、著者はMacかUnixしか扱ったことがなかったのでCDをどこに挿入してかけたらよいのか分からない。そうしたら、そこのマネージャーにうんと笑われて恥ずかしくて部屋を出ました。

その後で、チェスのクラスに行くのですが、まったくゲームができない。まるで、ルールもすっかり忘れてしまったかのよう。恥ずかしさと自分への怒りで知能が80%も落ちてしまったのだと言います。役に立たない、破滅的な思考が頭を占領してしまった結果です。

If you think back to all of your best moments in life, were they moments when there were tons of thoughts happening in your head? Or moments when there were fewer thoughts, i.e., when you were calm and contemplative?

確かに、人生で最高のとき、その瞬間は頭の中が思考で一杯ということはないですよね。また、あれやこれやと思い煩っていないときは、冷静で物事を静観できるから、よい判断もできます。知能が下がっていないから。

著者は、過去を振り返って、こうした苦痛を感じたとき、どんなことが頭を占領していたかを考えてみました。

パラノイア


まず、パラノイア。

Waking up in the middle of the night and wondering: is she cheating? Is he stealing? Are they talking about me? Will they sue me? Etc.

わたしは夜中に目が覚めるというよりは、最悪のシナリオを考えてなかなか眠れないという方ですが、同じことですね。こんなときは、30%から50%の知能は失われているだろうと言います。

これは大きな損失です。もう他のことは考えられない。そして終いには、彼女の家に行き、明かりがつくまで待ってドアをノックする。あるいは、彼のオフィスに行って、彼が出社するまで待つ。

Paranoia will destroy you.

怒り


そして、ぶつぶつ煮えたぎる怒り。

時おり、一日の中で強い怒りを感じることがあるそうです。What for? 一年前に誰かが自分のことについて書いたことだったり、せっかくの機会をブロックした相手に対して。理由なんか相手にしか分かりません。

They are just as unconscious as everyone else.

相手もみんなと同じように"unconscious"なだけなんですね。無意識に反応的に動いているから、パーソナルに取らないことです。それを自分が傷つけられたとか損したとか、理不尽だとか思ったりするから余計な苦痛を味わうし、そういう思いは思えば思うほどどんどん膨れ上がり頭を占領されるんですよね。

そして、相手が悪いと思っていると、どうやって相手を懲らしめようか、仕返しをしようかなんて、今度は想像を膨らませてあれこれシナリオを考えては喜んだりすること、ありませんか? わたしはあります。エゴが密かに喜んでいると思うのですけど、これって、考えてみると想像力の浪費ですね。もっと建設的なことに使わないと、時間とエネルギーの無駄です。こうして、ハタと我に返るのが、"conscious"に生きることなのだと思います。

著者は、自分を選択するには"conscious"でないといけないと言っています。

後悔


後悔。これも知能をぐっと下げてくれます。

著者の場合は、事業の失敗で大金や家を失い、家族や友人との関係にもヒビがはいったり、離婚をしたりとかなり苦痛を舐めたので後悔が大きく、少なくみても60%は知能を失ったということです。2%ならまだしも、60%も知能が落ちたので、後悔がなくなるまで次の事業のためのよいアイデアも浮かんでこなかったと。

スマートになるために


完璧主義。perfectionismは危険な思考の集合体で、放っておけば頭を占領されてしまうのですって。

わたしも少しその気がありなので、言っていることは分かります。でも、最近は、もっとリラックスできるようになってきました。完璧主義の場合、すべてをコントロールしなければいけないという思いがその下にあるみたいですね。でもね、すべてをコントロールすることはできない相談です。人生で、不都合なことが起こるのは避けられません。

そういうときは、大いなる力にお任せです。一見、不都合なことでも、よくなるために通らなければいけない道なのかもしれませんしね。「すべてよくなる」と思うようにしましょう。そうすれば、肩の荷が軽くなります。

肩の荷が軽くなるというのは、英語で"weight lifts off your shoulders"なのですが、違う言語で同じ表現をするのも面白いですが、どうしてこういう表現をするのかというのには意味があるそうです。頭が肩に乗っかっているから。頭は重く、前述のような思いが頭の中を占めていると、もっと重くなって、10%や20%分の知能はすぐに失われてしまう。だから、Give up control and get smarterです。

たとえば、交通渋滞に巻き込まれたとき、"God damn this traffic. Why am I always in traffic?"なんて思っていると、知能が低下してもう他のことは考えられなくなります。その代わりに「どうしたらもっとベーコンが美味しくなるか」などと考えることもできるのです。これは馬鹿げたアイデアかもしれないけど、God damn this trafficよりはずっとまし。

そうはいっても、パラノイア、怒り、心配といった思いで頭が一杯になることはあります。でも、その度に、自分がそういう思いに捕われていると気づく。それだけで、「雨垂れ岩をも穿つ」ように少しずつ改善されます。少しずつ窓の曇りが薄れるように、頭も次第にすっきりしてスマートになります。

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