29
2014  08:57:19

忙しい人のために|心の平安を実践するために押さえておきたいこと



原書:Inner Peace for Busy People: 52 Simple Strategies for Transforming Your Life

残念ながら訳書は出ていないようです。

ハーバード大学医学部出身のJoan Borysenko(ジョーン・ボリセンコ)医学博士の著書です。コロラド州の山奥深いのどかなところに住んでいるようですが、心理学や癌治療の研究、セミナー、クリニック運営、著作活動などかなり多忙な生活を送っています。一年の半分は講演などのために旅行しているそうです。私生活でも、結婚、離婚を経て、母親の役割も果たすという目まぐるしい日常です。

本書は、忙しい生活の中で時間をやりくりしストレスの多い中、いかに心の平安を保つかという、まさに現代女性が直面するチャレンジをくぐり抜けてきた彼女ならではのアドバイスが盛り込められています。一週間に一つずつ取り入れていく設定で、全部で52の項目から成っています。

その中からいくつか紹介していきたいと思います。また、著者の文体はドライなユーモアがあって、思わずニンマリさせられる箇所がいくつかありますよ。

まず、導入部のところで、書き留めておきたいと思ったところです。

Every day brings a choice: to practice stress or to practice peace.

最近、つくづく人生はどう受け止めるかという選択の積み重ねだと思うようになりましたが、やっぱりそうなんですね。ストレスを選ぶか心の平安を実践するかというのも選択です。

Life is a precious gift to be savored, not an endless series of chores to complete while you complain about being "crazy busy." Remember--your to-do-list is immortal. It will live on long after you're dead.

どうかすると、やらなければいけない限りない雑事の連続(an endless series of chores)で終わってしまいそうな日常ですが、ふと人生はそれでいいのだろうかと思います。味わうべきかけがえのないギフトなんだということを、ときおり思い出した方がよさそうです。

ここで思わず吹き出してしまいましたが、"to-do-list"immortal(不滅)で、自分が死んだあともずっと生き残っているそうですよ。やらなければいけない事のリストは永遠に続くと腹をくくれば、自分と切り離せてストレスも半減しますね。するべき事が山ほどあっても、それに呑まれないで人生を楽しむことを工夫するようにしたいです。

リラックスする方法を見つけることは大事です。深呼吸というのはどこにいても即座にできてよいですね。著者も一つの項目でその重要性を述べていますが、呼吸は、体が自律で行うものでありながら、意識してコントロールできる唯一の機能です。焦ったりしてストレスを感じているときは自ずと呼吸が浅くなっています。その時に深呼吸をすると心が落ち着きます。マインドは体に影響を及ぼすけど、体もマインドに影響を及ぼす例ですね。

呼吸法について、自分が効率の悪い呼吸をしていたのに気づき、本書のおかげで正しい呼吸法をするように心がけています。胸の筋肉を使って呼吸をすると、息を吸ったときお腹がへこみます。これをやっていたんです。この胸式呼吸だと、入ってくる酸素が少ないのでそれを補って呼吸が早くなり、心拍も血圧も上がります。そうすると、不安になったり、疲れたり、ストレスになるというわけです。

正しいのは、横隔膜を使う呼吸法で、赤ちゃんが寝ているときに自然にやっているらしいですね。横隔膜を収縮させると横隔膜が下がりお腹がつき出て酸素が胸一杯に吸い込め、横隔膜をリラックスさせると、お腹がへこんで息が吐き出されます。あくびや大きなため息のときに自然にやっているそうです。

それから、脳の化学を管理して普段から平安をもたらすような脳を培うこと。

前に、出来事に対してどう受け取るかは選択だという主旨の記事を載せましたが、これも辺縁系と呼ばれるところが過剰反応しているときは、悲観的な解釈をしがちになるそうです。さらに、やる気が失せ無気力、鬱になることも。

こんなときは、神経伝達物質のセロトニンのレベルを上げることです。抗鬱剤というのはそういう働きをするそうですね。でもひどい鬱でない限り、薬に頼らなくても簡単なことで改善できます。満足できる食事を取ったり、友人と話したり、誰かをハグしたり、屋外を快活に歩いたり、ガーデニングをしたりなどです。とにかく、リラックスして平和な気分になるような事をする。

また十分なセロトニンを分泌するには、たんぱく質、炭水化物、脂肪酸が必要です。食事のバランスを取るということですね。過度なダイエットはご法度です。コレステロールのレベルが低すぎると自殺をしやすいという研究結果もあるそうです。そして適度な運動。

スキンシップも大切です。これは成長ホルモンを分泌して、体を修復し、免疫力を高め、心拍と血圧を正常にし、気分をよくしてくれます。ここでも出てきました。日光浴をすること。松果体にもよいし、メラトニンの分泌が促されて、質のよい睡眠を取ることができます。

よい香りは鼻から直接、辺縁系に届き、気分を穏やかにしてくれます。アロマなどがよさそうですね。
関連記事

 自己愛

 心の平安 忙しい人

0 Comments

Leave a comment