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2013  06:05:46

思いや考えに隠された自分の本当の気持ちを知るコーチング

原書:Grief Relief in 30 Minutes: How to use the Peace Method to go from Heartbreak to Happiness

まだ出版されたばかりで訳書は出ていないです。日本のアマゾンにもリストされていませんでした。

筆者のAurora Winterは、自分の経験からPeace Methodを編み出しました。その経験というのは、若いころに熱烈な恋愛して結婚し、息子にも恵まれ、夫と始めた事業も順調に延び、理想的な家を買って引っ越すという幸福の絶頂のときに、夫が33歳の若さで突然帰らぬ人となったことです。

どんなにショッキングなことだったか想像できます。こういう事って、悲しみだけではなく、現実の問題も突きつけられてかなりの痛手を受けます。事業は間もなく手放し、新しい住居にかかる費用など経済面のこと、そして幼い息子を育てること、自分の新しいアイデンティティーを探ることなど、一度にさまざまなことを自分一人で解決しなければいけないような気分になって、これはかなり大変な打ちのめされる経験です。

ここから立ち上がって今では幸福で充実した生活を送っている筆者は、そこに到達した自分の軌跡を分析して、Peace Methodを作りました。旦那様が亡くなってからずっと日記をつけていたそうで、後に読み返して、自分の感情や考えのシフトを客観的に見ることができたんですね。

PEACEは各ステップの頭文字を取った名称です。(英語ってこういうのがよくありますが便利ですね)

P= Present Moment(現在)
E= Express Your Feelings(感情を表現する)
A= Accept and Appreciate(受け入れて感謝)
C= Consider the Contrary(反対の現実の可能性を考えてみる)
E= Enthusiasm(熱意を持てるアクション)

ここでもデービット・ホーキンズ博士の著書が引用されています。悲しみは75で意識レベルの下の方で、平和は600です。著者はコーチングするとき、このホーキンズ博士の意識レベルを頭に置いてするそう。

人生の大きな出来事で、この悲しみのレベルに止まってそこから上がれない人がいます。適切なコーチングを受ければ、かなり早くこのレベルから上がることができます。確かに、一人でこのレベルから上昇しようとするより、経験のあるコーチングにサポートしてもらう方が無駄に苦痛を引きの延ばさず、時間の節約になると思います。

最初のステップのPresent Momentですが、これはもう、いろんなスピリチュアルの先達者が唱えていることですよね。自分が何とかできるのは今このときだけという認識です。過去は終わったことで変えられない。未来は自分でコントロールできる領域ではない。

彼女のコーチング法は、一番心にひっかかっている考えを言わせ、それが過去、現在、未来のどの領域にあるかを尋ねます。本書の後半は、実際のコーチングの例が出ていますが、適切な質問で、当人が自分のウィズダムを引き出せるように誘導するのがコーチングなんだなと感心しました。自分一人で考え悩んでいると堂々巡りで進まないとき、コーチングを受けてみるのはいいことですね。

2番目のステップの感情を表現するというのは、感情を無視していると内攻して害になるからです。そして、思いや感情は自分ではないという認識があります。嫌な感情というのはとかく聞いていても気持ちのいいものではないですが、それは自分じゃないと切り離せば尾を引かないですよね。

絶望に追いやってしまう3つの考えがあります。

まず、パーソナルにとる考えです。"It's my fault"や"this is all about me"、"why me?"といった思い。これは自分を苦しめるだけなので、そういう思いに気づいたらもっと客観的にとらえる考えに変えることが大切です。

それから、不運な状況がずっと続くという考え。また、その一つの状況が他の面にも同じように影響するという思い。自分や他の人がこの3つの考えに陥っているのに気づいたら、「本当にそうなのか」と問いかけてみることがアドバイスされています。

またちょっと普通には思いつかないですが、"Who does this belong to?"という問いかけも役に立つそうですね。考えや思いというのは、自分のものではなくて、他の人のものかもしれないからです。両親や学校の先生、周囲の人から植え付けられた考えかもしれません。確かに、他の人の考えだったと気づけば、な〜んだということになって、その考えを手放しやすくなります。

感情と思いの区別をつけることも大切です。

たとえば、「自分が利用されているような気がする」というのは思いで、その感情は「腹立たしい、寂しい」となります。特に、ある結論を下しているような表現の場合、その裏があるので要注意。たとえば、「見捨てられた気がする」というのは思いで、その裏には「悲しい、寂しい」という感情と「いつも一人になる運命だ」あるいは「彼は去ってしまった、もう戻ってこない」というような考えが一緒になった結果なんですね。

こうして感情と思いの区別ができると、自分の本当の気持ちが分かってきます。そうすれば、自分に必要なものがよく見えてくるんですね。

こうやって自分の思いを分析する過程で、自分の感情と思いを客観的に見れるような気がします。それも、感情と思いが自分でないと再認識する助けになるような気がします。

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