25
2013  08:07:33

頭の中の声は地上生活のコンパニオン|主導権を握られないように

原著: We Don't Die: A Skeptic's Discovery of Life After Death

最近出版されたばかりなので、訳書はありません。タイトルから、死後の世界のことが書かれているのかと思われますが、ちょっと違います。地上の生活はスピリットが人間の体験をしているという観点に立っていますが、人生はときに辛くて苦しいこともあります。それをこれまで自分が見いだしたさまざまなツールを紹介して、少しでも生きやすいようにという意図で書かれています。

著者のSandra Champlainはシェフです。チョコレートショップとカーレースのレーザーたちの食事をまかなうという2つのビジネスを持っています。しかも、コーチングもしているし、こうやって執筆もしている多才な人です。

さて、本書の最初の方で、そもそもどうして私たちが地上の生活を送っているのかということを、フィクション風に説明しているのが愉快で、理解しやすく納得できました。つまりこうです。

スピリットはもともと天国という素晴らしいところに住んでいます。そこでは、運動しなくていいし、摂取するカロリー量を気にしなくていいし、何の責任もなく、ただ平穏な日常と愛に包まれた生活を楽しむだけす。明けても暮れても平穏無事、ストレスのまったくない所で、スピリットはいささか退屈しています。

ある日のこと、「地球」へ行くために大勢のスピリットが並んで順番を待っているのに出くわします。並んでいる人が興奮して教えてくれたのは、地球に行けば、スリリングで冒険に満ちた体験やいろんな感情を味わえるといいます。おまけに、五感で味わえるのです。

列に並んでいると、ガイドブックが手渡されました。「地球」には持っていけないので、読んで記憶しておくように指示されます。鉛筆をあてがわれて、一番体験したい感情を3つ選んで丸で囲むように言われます。小さな文字で、感情は手渡されるのではなくて、そういう感情を味わうことのできる環境に置かれるという注意書きはもちろん読み飛ばしてしまいます。

ところでこの感情の選択、何度も地上に生まれ変わって、結局は全部体験することになります。すご〜く嫌な感情も含めて。それが地上に生まれてくる目的の一つだというのは、多分そうなんだろうなと思います。だからネガティブな感情を経験するのは決して悪いことではないんですよね。それに振り回されないことが大切なのかな。そこからいかに波動の高い感情に持っていくかは、上級の課題なのでしょうか。

次に、両親と住む場所を選択します。

ここで、警告が目に入ります。地球に到達すると、天国の記憶は消されます。感情をフルに味わって魂が成長するためです。また、本来の死なない魂であることを忘れて地上の人間であると信じ込ませるために、地上にいる間、片時も離れないコンパニオンを付けてくれます。このコンパニオンは過去の出来事を覚えていて、リマインドしてくれます。コンパニオンというのは、四六時中、頭の中でささやく「声」です。

地上にいるあいだ、あなたを助けるためにガイドが使わされることがあります。出会う人は、ガイドかもしれないので、どの人にもちゃんと耳を傾けることが大切です。緊急の場合、助けを得るには、頭の中の「声」を黙らせて、五感の刺激も静めなければなりません。そうして助けを得る意図をはっきりさせると、答えはその静けさの中で与えられます。

と、こんな感じで、わたしたちが地上の生活をするようになったいきさつが説明されています。頭の中の「声」は、最初の不快な体験のときにはっきりと存在を現して、「本当は愛されていない」とか、「いつもヘマをして」とか、「他の人と違う」とか囁いてくれんですよね。おまけに、あらゆる出来事を判断しては、将来またそうならないように何をすべきかということも指図してくれます。

頭の中の「声」が自分だと錯覚しないで、スピリットである本来の自分と切り分けることが大切です。そうしないと、自分が達成したことも認めなくなってしまう。本書のあとの方で、達成したことを書き出すというエクササイズが出てきますが、確かにそうでもしないと、とかくネガティブな方にばかり目を向けてしまう、というのはまさに頭の中の「声」に主導権を握られているということを示しているんですね。

この辺のことを現したコメディーたっちの映画が紹介されていました。"Defending Your Life (あたなの死後にご用心)"という映画ですが、見たことがないので、今度機会があったら観てみようと思っています。


うるさいけど、憎めない
They Take It Very Seriously

関連記事

 生まれ変わり/地上の生活

 頭の中声

0 Comments

Leave a comment