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2012  02:39:43

元チベット僧の探偵

今日は、"The Tao of Dating"をひとまずおいて、簡単にこの本を紹介しますね。

日本のアマゾンでペーパーブックを買えますが、お勧めはUSのアマゾンでKindleバージョンを買うこと。というのも、特別価格で$1.99なんです。私は、この価格と著者の一人がGay Hendricksということにつられて、内容を確認せずに思わず買っちゃいましたが正解でした。左のリンクがKindleバージョンです。

内容は、元チベット僧、そしてヨガの先生、それからLAPDの刑事という経歴の私立探偵が事件を解決するシリーズになっています。初巻の本書では、主人公のTenこと、Tenzing NorbuがLAPDを辞めて私立探偵になるいきさつが分かります。主人公の名前(Ten)に引っ掛けていますが、一冊ずつ、Tenが実生活で学ぶ人生の法則みたいなものをテーマにしているのかな、全部で10になるのかな、ということが推測されます。

ところでGay Hendricksは心理学者で、RelationshipPersonal Growthの専門家なんですね。ですから、Tenが、感情が高ぶって冷静な思考ができないときや、取るべき方向が定まらないとき、あるいは八方塞がりのときにどうやって乗り越えていくかが、心理面の方から描写されていて勉強になります。なにせ、元チベット僧ですから、そうした修行はつんでいたのですが、ロスアンジェルスという大都会で、実際に体験していくんですね。

推理小説としてももちろん面白いのですが、 ボーナスは、Tenと交際相手との関わり方の中で、それぞれの行動や反応が、どういう思い込みや条件付けからきているのかが分析され、男女関係でいかに自分の中で解決されていない傷を相手に投影してしまうかが明確にされていることです。さすが、Relationshipの専門家です。

共著のTinker Lindseyはハリウッドの映画界で脚本家として活躍している人なんですね。だから、ストーリーの展開が映画を見ているよう。Tenと元パートナーのBillやコンピューターお宅のMichaelとのやり取りのジョークが、これまた面白い。

エンターテイメントとしても、心理学や仏教的思想といったスピリチュアルの面でも満足できる作品でした。

えっ、ワインになっちゃったの?
Mixed  vintage,  slightly  furry  to  the  palate  with  a  nippish  undertone.
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