"Self"をリラックスさせる

"Buddha's Brain"の続きです。きょうで最終です。 人が苦しむのは、物事をパーソナルに取ったり、認めてもらいたいという欲望を持つからだといいます。常に「わたし」や「わたしのもの」という意識で過ごすと、自分と他が区別され、孤立して攻撃を受けやすい弱い者という感じがするからです。 他方、「わたし」という枠をゆるめて自然の流れに任せるようにすると、エゴが背景に引っ込んで、平和で満たされた気持ちになります...

Mindfulnessと注意力

"Buddha's Brain"の続きです。 Mindfulnessという言葉はよくスピリチュアルの話で出てくるのですが、日本語にしようとすると難しいです。Wiウィキペディアを見ると、仏教の概念、サティと呼ばれるもので、今という瞬間に完全に注意を集中して自分を客観的によく観察し、「今・ここの自分」に現在進行形で気づいていくこととあります。 本書では、注意をコントロールできること、と定義しています。だから、ある事に意識を向...

Kindnessについて

また忘れたころに、前の本の続きを再開します。"Buddha's Brain"ですけど、こちらの続きです。 テーマはKindnessについて。 Compassion(慈悲)は、苦しんでいる人を見て苦痛を和らげてあげたいと思うことですが、Kindness(思いやり)は、相手が幸福であることを願うことだと言います。これは、相手が特に困っていなくても構いません。大抵の場合、毎日のささいなことで、よくなりますようにとか、うまくいきますように、...

二匹の狼

原書:Buddha's Brain: The Practical Neuroscience of Happiness, Love, and Wisdom訳書:ブッダの脳 心と脳を変え人生を変える実践的瞑想の科学人間の内には愛の狼と憎しみの狼が住んでいて、毎日、どちらの狼にえさを与えるかでその人の人格が決まってくる、ということをアメリカン・インディアンの長老が言っているそうです。わたしたちの祖先は、外界の危険や過酷な天候のなかで生存していくために部落を作ったのですが、こ...

健全な意図と平常心

原書:Buddha's Brain: The Practical Neuroscience of Happiness, Love, and Wisdom訳書:ブッダの脳 心と脳を変え人生を変える実践的瞑想の科学ちょっと英語の難易度の高い本ですけど、続きです。意図に関係している脳の部分は、前帯状皮質と扁桃体だそうです。前帯状皮質の方は、意識的に思考や行動を制御するハブで、論理的に動機づけをするところ。ここの部分は3歳から6歳までは、まだ発達していないので、幼児に抑制力が...

脳のストラクチャーを変える方法

原書:Buddha's Brain: The Practical Neuroscience of Happiness, Love, and Wisdom訳書:ブッダの脳 心と脳を変え人生を変える実践的瞑想の科学後半は、じゃあ、どうしたらいいの、ということで、脳のストラクチャーを変えていく方法が示されています。まず、ポジティブな経験は、じっくり味わって内に取り込み潜在意識に根づかせること。たとえば、人に親切にされたとか、果物のおいしい香り、赤ちゃんの笑顔といった些細なこ...

あるがままに

原書:Buddha's Brain: The Practical Neuroscience of Happiness, Love, and Wisdom訳書:ブッダの脳 心と脳を変え人生を変える実践的瞑想の科学「一の矢は受けても二の矢は受けない」という仏教の教えがあるそうですが、人間のほとんどの苦しみはこの二の矢だそうです。一の矢は人生で避けられないけど、これに反応して自分で射ってしまうのが二の矢。仏教で人間の煩悩を大きく3つ挙げています。貪・瞋・癡(とん・じん・ち)...

脳のネガティブ傾向回路

原書:Buddha's Brain: The Practical Neuroscience of Happiness, Love, and Wisdom訳書:ブッダの脳 心と脳を変え人生を変える実践的瞑想の科学数ある宗教の中で、仏教は、信仰というよりも心の持ち方に焦点を当てていることで、科学(心理学や神経学)と最も近いところにあるようです。本書によると、人間が苦悩するのは、進化の過程で得たサバイバル戦略の副産物だということです。その戦略というのは、境界線をはっきりさせ...